セイン・カミュ×笠井信輔(元フジテレビアナウンサー)

笠井「『ヤマト』の文化は永遠に続いていくもの」

セイン「本当に日本人に生まれてよかった(笑)」

「宇宙戦艦ヤマト」シリーズが放送開始45年を迎える10月6日より、シリーズ史上初となるアニメ全13作品を3ヶ月かけて一挙放送中、この特集放送を記念して、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を作品史上初めて4Kデジタルリマスター化し、株式会社ジュピターテレコム(J:COM)と共同で、大スクリーンで初上映する特別試写会を開催。上映前のトークショーゲストに、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの大ファンでもある、セイン・カミュ、元フジテレビアナウンサーの笠井信輔が登壇、史上初となる4Kデジタルリマスター上映を祝福した。

登壇した早々笠井のマイクの音声が入らないハプニングが。自分でマイクのスイッチを入れ忘れていることに気付いた笠井は「フジテレビを退社してフリーになっても今までずっと司会の立場だったので今日は初めて司会じゃないお仕事なんですよ!」と、慣れない初のゲスト出演という立場のイベントに緊張と興奮を隠しきれない様子。今回は大のヤマトファンでもある笠井の念願叶ってのゲスト出演。一緒に登壇したセインは1977年に来日し、『宇宙戦艦ヤマト』が丁度TV放送をしていた時期で、リアルタイムで鑑賞し大ファンになった。TVシリーズの放送時、笠井は「日曜日の7時半は『アルプスの少女ハイジ』を観ていたので、自分は再放送組。再放送は毎日放送したので、食い入るように見ていた。その流れで映画も当然見に行きました。とてつもない気持ちで映画を観に行きましたね。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの中でも一番好きな作品は、どう考えても本作『さらば宇宙戦艦ヤマト』。物語の完成度が高くて、劇場でみんな咽び泣き。その記憶が強いですね」と当時の気持ちを思い出しながら熱く語った。さらに思い出は止まらず「忘れもしない1978年9月3日(日)、渋谷東急名画座は満員でしたね。従弟からエンドロールで泣いているところ見られてからかわれましたが、でもその観たときの気持ちがずっと今も残っている」と当時映画館で買ったパンフレットを持参し、来場者の前で披露した。

 

今回は、一般参加者のスマホを経由してコメントがスクリーンに映しだされる「LIVEアンケート」形式を取っているトークイベント。来場者の方に本作を観た年齢を聞くと40代からの人たちが多数。好きなキャラクターについてさまざまな名前が上がったあと笠井は「僕の推しは森雪なんですよ。当時は中学生なので森雪を好きじゃないと嘘になる(笑)。服を脱ぐシーンはドキドキ。いやらしいよね(笑)着ているファッションは結構攻めていた」とセクシーなシーンの思い出をアツく語り、セインも同じく森雪を挙げ男同士で当時興奮した思い出を語る。劇中に流れる音楽については笠井から「『宇宙戦艦ヤマト』は音楽から好きになる人も多いはず。その辺りはスターウォーズに近いですね」と解説。また台詞も印象的な本シリーズ、一般参加者の回答を見ながら笠井は「僕はデスラーの「私の心は遥かに君たちに近い」という台詞が好きですね。TVシリーズから本当に悪い奴なんだけど、どこか温かみがある台詞が多いキャラクター。その中でこの台詞がひとつの帰着点だと思う。敵役にも感情移入させる魅力が本作にはある」と絶賛、セインは「僕は「波動砲発射!」ですね。エネルギーがたまって発射されるワクワク感は今もある」と語った。

劇中に登場する名シーンのひとつ、古代と森雪の愛の表現描写について、実生活のお二人の夫婦生活について質問が飛び、セインから「僕は外国生まれなので全然ストレートに表現します。言い過ぎるくらい伝えていますね」と自信満々に回答するも、笠井は「30年前は古代と森雪のように伝え合っていたけど、今はさすがに言わないね・・・(笑)。恥ずかしいじゃん。急に言うと何か悪いことしたみたいになっちゃう」と照れながら回答、プライベートが垣間見れるトークも。

 

改めて4Kで上映されることについて笠井から「新たな『宇宙戦艦ヤマト』の楽しみ方になるなと思う。TVシリーズはかなり過密なスケジュールで製作されていたので、失礼ながらも画面の荒も見えたりする。映画版になるとクオリティが上がったんですがさらに上がることになり、新鮮な楽しみ方が出来ると思う。とても期待しています。何度も観ているから思うんですが、宇宙のシーンが長いんですよ。ジーっと映す。その時の星の数が見えたりするのかな?と思ったり」と上映前の期待を込めて語り、日本のアニメのクオリティについて海外の目線でセインから「今まで観たアニメの中ではディズニーは別格としてもディズニーレベルのものを普通に作っているのが日本のアニメ。クオリティの高いものが常にあるという感じ。子どものころ来日した時はアニメばかり観てました。実写ではないものでこんなに面白いいものがあるのか!という喜びと驚きがありましたね。その中でも『宇宙戦艦ヤマト』は宇宙に飛び立つ感覚が素晴らしい。毎回日付のカウントダウンがあってドキドキ感やワクワク感が詰まってて、感情移入できるキャラクターもいっぱいいて面白いなと思いましたね」と改めて本シリーズの魅力を語った。重ねて笠井から「『宇宙戦艦ヤマト』以前のアニメは東映まんがまつりなどのプログラムピクチャーのひとつの映画として楽しんでいたけど、アニメがTVシリーズから映画になる流れは、そのあと『機動戦士ガンダム』や『超時空要塞マクロス』『エヴァンゲリオン』になっていく。『宇宙戦艦ヤマト』はそのSFアニメの源流だと思う」と本シリーズの影響を語り「公開当時は大ヒットをしましたし、今でも最新作が作られていることを考えると『ヤマト』文化は世代を超えて永遠に続いていくもの」とまとめ、上映前のトークはいったん終了。

そのまま二人は、4Kデジタルリマスター版を一般参加者の皆さんと座席で鑑賞。上映終了後、笠井とセインはともに涙ぐみながら登壇、笠井から本当に素晴らしい。戦闘シーンの細かいところまでしっかり見ることが出来たし、キャラクターのアップの表情や演技もしっかり確認出来るクオリティになっている。また森雪の肌がキレイ!!」と興奮しながらも、ラストシーンで描かれる細かな演出を思い出し、泣きながらアツく語る笠井に会場からも拍手が上がる。セインからは「大人になって子供のころに見た作品を見直す喜びはありますね。本当に日本人に生まれてよかったと思います(笑)」と感慨深げに語り、笠井の中学生時代の感想文までも持ち出しスクリーンに映され「自分の人生に大きな衝撃を与えた作品、失いたくない青春の1ページ」と改めて絶賛。また「シリーズが続いていくはずなのに、本作のラストシーンは矛盾がある。けれど、よくぞ本作のバージョンで4Kリマスター版を作っていただけた。製作者の皆様に拍手!」と会場が一体となって拍手が上がり、大盛況の中幕を閉じた。

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