2018年2月15日、あにてれ × =LOVE ステージプロジェクト 舞台「けものフレンズ」の初公演がAiiA 2.5 Theater Tokyo(東京・渋谷)にて開かれた。HKT48の現役メンバーでもある指原莉乃プロデュースと代々木アニメーションのバックアップにより2017年4月から活動を始めた声優アイドルユニット「=LOVE」の初舞台となった。
テレビアニメ放送から約1年経つ今もなお高い人気を誇る「けものフレンズ」。今回はけものフレンズの中の12匹のキャラクターを中心としたオリジナルストーリーが舞台となった。=LOVE のメンバーそれぞれ1人ずつキャラクターを演じる内容となっている。
舞台は壮大な自然を連想させるような音楽とともに始まり、ジャパリパークに暮らしているフレンズ達が「自分を変えたい!」という一心から他の何かになりきることができるという「おしばい」というものに挑戦することになる。様々な問題、キャラクター達が抱える悩みなどを乗り越えながら目標に向かって進むというもの。個性豊かなフレンズ達は協力しあい、時に対立したり、または認め合い、それぞれの長所を生かして成長する。ステージではキャラクターの初登場などの場面をバックスクリーンに映して紹介する演出も。
お馴染みの天敵・セルリアンとも戦う場面もあり、協力して助け合う場面や観客席の間の通路を使った演出も多く、観客はより近くで演技を楽しもこともできた。そして最後には様々な困難を乗り越えた先にフレンズらしい「おしばい」を見せてくれた。
最初から最後まで非常に明るくユーモアにあふれた台詞や演出があり、観客を笑いに誘うことも多かった。かつフレンズ達のもつそれぞれのコンプレックスなどを伝える表現や演出もしっかり伝わってくるような心に響く内容となっていた。
舞台では、歌や踊りも披露されアイドルならではのパフォーマンス、キレのある踊りで観客を魅了し、12人全員がステージに揃った歌と踊りは圧巻であった。
舞台を終えると休憩を挟み、=LOVEのライブパートへ。=LOVEが昨年リリースしたシングル「=LOVE」や「僕らの制服クリスマス」を披露。ライブパートでは、一眼レフ等のカメラのみ撮影が可能に。ファンたちはサイリウムとともに、彼女のステージを見届けていた。
公演前の報道陣向け取材では、自己紹介とあいさつを1人ずつ行い、公演に対する意気込みなどを答えた。
オーストラリアデビル役 大場 花菜
「このけものフレンズの舞台12匹、1匹、1羽、1頭見逃さずに見て頂ければ嬉しいです!」と答え、それに続くように他のメンバーたちも緊張というよりも舞台に対する楽しみを口にした。
その後、メディアからの一つ目の質問では衣装の注目ポイント、萌えポイントなどを聞かれ、1人1人それぞれ自分の衣装のアピールポイントを紹介していった。続いて「舞台のお稽古やトレーニングでの大変だったこと、自分なりの課題やチャレンジ」などを伺った。
オーロックス役 野口衣織
練習では、学校で参加できなかった日もあったんですけどアンサンブルの方がカバーしてくださったり他のメンバーたちで助け合いをして助かりました。
ダイアウルフ役 山本杏奈
このメンバーでは、演技が得意なメンバー、歌が得意なメンバー、ダンスが得意なメンバーがいるんですけど、それぞれ得意な分野でそれぞれを引っ張ってアドバイスしていけたんじゃないかなと思います!
ニホンカワウソ役 音嶋 莉沙
私は稽古を休んでしまったことが多かったんですけどアンサンブルの方やメンバーが教えてくれたりとかしてくれて助かりました
ディアトリマ役 諸橋 沙夏
ディアトリマというのは歌がすごい好きという役なので一番歌うシーンが多くて、上手く歌うことを気にしすぎてしまって、ディアトリマ本来の歌を楽しむところが抜け出していて、なので今日はディアトリマらしい歌を歌って楽しみたいと思います
オオウミガラス役 瀧脇 笙古
舞台では、どんどん進むにつれて移動とか位置が変わったりするところが大変でした。
ケープライオン役 佐竹 のん乃
ケープライオンの役が男の子っぽい役で、普段自分のことを俺とは言わないので役作りが難しかったです
アリゾナジャガー役 齋藤樹愛羅
毎日学校行ってから稽古に行くことが多かったので、学校に行ってる間の稽古はアンサンブルの方がメモ帳に細かくメモしてくださって、アドバイスとかポイントなどを教えてくださり助かりました。あと元気いっぱいに演技するところは難しかったんですけど自分なりに元気いっぱいになれるように頑張ります!
リョコウバト役 大谷映美里
今回は客席を使うお芝居が結構あるんですけど、稽古場とかでは客席はなかったのでそれを想像してやるのが大変でした。
ツチノコ役 齊藤なぎさ
私はみんなとは違って1人のシーンがすごく多くて、1人で台詞を言うのも多くて、そこをいかにお客さんに届けられるかっていうのをすごい悩んだりしました。
ニホンオオカミ役 髙松瞳
舞台の歌はアイドルと違って可愛いさがいらなかったりするので、感情をこめたり遠くに届けたりするアイドルの歌との違いが難しかったです。
シヴァテリウム役 佐々木舞香
普段の私とは(シヴァテリウムの)キャラクターが全然違くて、普段の私は騒がしいんですけどシヴァテリウムは結構落ち着いて、表情にもあまり出さないというかクールなキャラで、「あ、今喜びたいけどシヴァテリウムならどうするんだろう」みたいなことが結構あってそれが難しかったです。
オーストラリアデビル役 大場花菜
最初にけものフレンズの原作のイラストを見たときに困り顔で落ち着いてる大人しい子なのかなって思い、最初はそういうキャラクター作りをしてたんですけど、演出家の川尻さんと稽古をしているときにデビルちゃんは元気で天真爛漫なんだなとキャラクターを掴めて、そのキャラクターに自分がなりきっていけるようになったことこの舞台で掴めたのかなと思います。
最後にファンへのメッセージを代表としてニホンオオカミ役の髙松瞳が「=LOVEの初舞台がいよいよ本日から始まるんですけれども、みんなガムシャラに、不器用ですけれども頑張ってきたので、すごくいいものが絶対に仕上がってると思うので皆さん是非楽しみにしてください!よろしくお願いします!」とこれからの舞台への意気込みを語ってくれた。
【公演概要】
公演名:あにてれ × =LOVEステージプロジェクト「けものフレンズ」
公演日程: 2018年2月15日(木) ~2月18日(日)
劇場: AiiA 2.5 Theater Tokyo
◆原作:けものフレンズプロジェク
◆脚本·演出:川尻恵太(SUGARBOY)
◆出演:
=LOVE
リョコウバト 大谷映美里
オーストラリアデビル 大場花菜
ニホンカワウソ 音嶋莉沙
アリゾナジャガー 齋藤樹愛羅
ツチノコ 齊藤なぎさ
シヴァテリウム 佐々木舞香
ケープライオン 佐竹のん乃
二ホンオオカミ 髙松瞳
オオウミガラス 瀧脇笙古
オーロックス 野口衣織
ディアトリマ 諸橋紗夏
ダイアウルフ 山本杏奈
<アンサンブル>
清水彩
甚古萌
馬場莉乃
原彩弓
主催:ネルケプランニング& Brothers代々木アニメーション学院
サイト: https://www.nelke.co.jp/stage/anitele=love_kemono-friends/
©けものフレンズプロジェクトS / ©あにてれ×=LOVE「けものフレンズ」製作委員会