[舞台挨拶レポート]

『劇場版 チェブラーシカ』(10)を手掛けた中村誠監督が、主要スタッフを再集結
して完成させた日本初の長編オリジナルパペットアニメーション『ちえりとチェ
リー』が全国のイオンシネマで初日を迎えました。初日の2月15日(金)にはイオン
シネマ「シアタス調布」で初日舞台あいさつが行われ、主人公ちえり役の声優・高森
奈津美さんと中村誠監督が登壇しました。

大好きな父親を亡くし喪失感を抱えた少女ちえりが、いのちの輝きと向き合い、新
たな未来に向けて一歩を踏み出そうとする姿を描いた本作は、命と想像力の大切さを
テーマに、困難を乗り越えようとする少女がちょっぴり大人になる心の成長の軌跡
を、ファンタジックな美しい映像で描き出しました。大勢の観客で埋まった会場内を
見渡した高森さんは「こうして全国上映となって。皆さまにお会いすることができて
うれしいです」とあいさつ。中村監督も「皆さまの声で全国公開に引き上げていただ
きありがとうございます」と笑顔を見せました。

2016年よりスローシネマという上映活動をスタートした本作は、チケットの完売が
続出。観た方から”もっと多くの人にこの作品を知ってもらいたい”という熱い要望を
いただき、全国での公開が決定した、という経緯があります。そのことについて中村
監督は「少しずついろんなところをまわって、いろんな声をいただきました。その言
葉を聞くと、手応えというよりは、皆さんに届いているんだなという感覚がありまし
た」としみじみ。

高森さんも「わたしたちがアフレコをやったのは4年くらい前だったと思います。
それからスローシネマで上映しているという状況は知っていたので、全国上映と言わ
れても実感が湧かなかったんですけど、イオンシネマで映画を観た声優の方とかから
『「ちえりとチェリー」という映画がやるんだね』とか、『今度はこういう作品に出
るんだね』と言われることがここ1カ月くらいで増えてきて。それでやっと本当に全
国で上映するんだなということを実感しました。今日から上映が始まるということ
で、皆さんがこれからどういうことを感じてくださるのかな、と思うと感慨深いし、
ワクワクしております」と晴れやかな顔を見せました。

高森さんのキャスティングについて中村監督は「最初の方では、ちえりちゃんはい
わゆるいい子ではない。でもそれには理由があって、映画の中で少しずつ変わってい
くという役柄なんですが、そういった生来持ってる哀しみというものを高森さんの声
に感じていました。高森さんなら段階を追って成長していく過程を演じてくれる、と
いう信頼感があってお願いしました」と説明。高森さんへのオーダーは「普通にやっ
て」ということだけだったと言いますが、当の高森さんは「一番難しいオーダーがき
たなと思いました。大人が子どもを演じるわけなんですが、アニメのように絵の華や
かさに助けられるタイプの役じゃない。等身大の、わたしたちの身の回りにいるよう
な女の子なので、普通が一番難しいなと思いました」と感じたそう。これには中村監
督も「ごめんなさい。今日、9年ぶりに謝ります」と返答し、会場を沸かせました。

この日はチェリー役の星野源さんのビデオコメントも上映。パペットアニメーショ
ンの声優初挑戦だったという星野さんは、楽しみながらアフレコを楽しんだというこ
とをビデオメッセージの中で明かしました。そしてイベント終了時には同時上映の
『チェブラーシカ 動物園へ行く』の主人公チェブラーシカが来場し、高森さんに花
束をプレゼント。会場をほっこりした雰囲気に包み込みました。

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