[ 舞台挨拶レポート]

2月15日、映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』Case.2 First Guardiaが公開初日を迎え、舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。

 

登壇者は、メインキャストである東地宏樹(須郷徹平役)、関智一(狡噛慎也役)、そして塩谷直義監督をゲストに迎え、MCは吉田尚記が務めた。

吉田尚記アナは、キャストに先立って登壇し、「今週全く着ていないにに、着たくてスーツを着てしまった。」とスーツ姿で登壇。キャストが登壇すると拍手で迎えられ、それぞれ挨拶を行なった。トークショーに先立ち、先日逝去された征陸智己役 有本欽隆さんへの思いもそれぞれから語られる場面があった。

 

吉田「さて、それでは、それくらい注目を集めている作品、ここからはですね、監督そしてキャストの方にご登場いただいて、お話を聞かせていただきたいと思います。大きな拍手をもってお迎えください。それでは参りましょう、須郷徹平役 東地宏樹さん、狡噛慎也役 関智一さん、そして、塩谷直義監督です、どうぞ!」

(拍手)

吉田「さあ、本日なんと、関さんまでネクタイを締めてご登場と・・・」

関「そうなんです、はい。今回は、迷彩じゃないぞ、と。」

吉田「今回に関してはまだCase.2ですから、はいということで、まずは一人ずつ挨拶をいただきたいと思います。東地さんからお願いしてもよろしいでしょうか。」

東地「須郷徹平役の東地宏樹です。本日は金曜日というね、普通だったらこの時間美味しいもの食べてる時間でしょうけど、我々のために、我々というかPSYCHO-PASS Sinners of the2…Case.2にね、、、」

吉田「しどろもどろじゃないですか」

(笑い)

東地「来てくださり、本当にありがとうございます。ゆっくり観ていってください。よろしくお願いします。」

(拍手)

吉田「ありがとうございます。それでは関さんお願いします。」

関「はい、狡噛慎也役の関智一です。今日はみなさんSinners…PSYCHO-PASS Sinners・・・なんとか

吉田「なんで誰もはっきりと作品名を言えないんですか、本当に(笑)」

(会場笑い)

関「楽しんでいってください、よろしくお願いします。」

(拍手)

吉田「そして、今日もギリギリまでご登壇いただけるかわからなかった塩谷監督、お願いします。」

監督「はい、いつもギリギリの男と言われております。PSYCHO-PASSの監督をしております、塩谷直義です。今日はよろしくお願い致します。」

(拍手)

吉田「そして、今回一つだけ、お伝えしなければならないのが、Case.2に関して言うと、主人公が東地さんが演じられている須郷、そして、もう一人が、有本欽隆さんが演じられている征陸ということになるんですが、アニメPSYCHO-PASSシリーズで、ここまで征陸智己役を演じられていた有本欽隆さんが御逝去なされまして、それを受けての上映ということになります。謹んで、制作関係者スタッフを代表して、お悔やみを申し上げます。今回、征陸を演じてもらった有本さんに関しましては、みなさま色々な思い出がありますし、まだまだお話していただきたかったし、演じていただきたかったと思うのですが、本日に関しては、みなさまに有本さんに関しましてのお話をちょっとお伺いしたいと思いまして、東地さんから伺ってもよろしいでしょうか。」

 

キャストから 征陸 智己役 故・有本欽隆への思い

東地「はい、本当に実感が湧かないっていうのが一番なんですけど、もう僕は吹き替えの方のお仕事で欽隆さんとはよくご一緒させていただいてたんですけど、今回のこの作品ではがっつり、絡ませていただいて、もう初めてに近い役回りをさせていただいて。この収録を収録したのがもう2年半前なんで、そこからちょっとお会いすることができなくて、具合が悪いっていうお話は少し聞いてたんですけど、でも必ず元気になって戻ってくるっていう予感を仲間たちともすごく話していて、もしかしたら、完成した頃には一緒に舞台挨拶とかできるんじゃないかって思っていましたね。その連絡(訃報)を受けるまで、微かな望みをもっていたんですけど、訃報がネットでバーっと出た時にちょっと「このタイミングか」っていうのもありますけど、とにかく、作品を見ていただければ、もう征陸という役、征陸という役も素晴らしいんですけど、有本欽隆という役者さんが本当に魂を吹き込むというか、征陸なのか有本欽隆なのかわからないくらい僕が知っている欽隆さんがそこにいて、本当にいい加減のキャラクターを演じてらっしゃいます。これから、見ていただくので、ゆっくり楽しんでいただければと思います。」

吉田「個人的にも現場でやりとりとかあったと思いますけど、もう例えば有本さんの言葉とかで東地さんが覚えてらっしゃることとか」

東地「そうですね、言葉的に言ったら、飲んで話すくらいでしたが、「細かいことは気にするな」って人だったんで。現場にはギリギリで来られるんですよね(笑)信じられないくらいギリギリなんですよ。あと手ぶらなんですよね。「あれ、荷物は・・」って思うんですけど、ちゃんと台本とかはどっかに入れてるんですけどね。手品師みたいなんです。で、フッとトレンチコート着て帰っていくという感じなんですけど、まあなんでしょうね、でも、本当に細かいことを気にするなというなんか僕もそんな細かいこと気にする方じゃないんだけど、ちょっとなんかこういうことあったんですよねっていうと、「いいんだよ、そんなのは。」っていう励ましされながら一緒に飲んでたので、本当にこの作品のことについて、収録は一緒だったんですけど、見終わって、こうだったなって話を本当にしたかったんで、でも、今日どっかで観に来てくれているということを思いますので、楽しんでいっていただければ、欽隆さんも喜ぶと思います。」

吉田「はい、ありがとうございます。あの、関さんにもお伺いしたいと思いますが、有本欽隆さんの思い出というか。

はい、有本欽隆さんの思い出というと、僕一番最初この作品とは関係なくなっちゃうんですけど、一番最初は僕が21、2の頃に初めてやったガンダムの作品で、有本さんがお父さん役で、共演したのが初めてで、で、そこから何度かお父さんの役を欽隆さんで、僕が息子っていうのがこうありまして、最後はこのPSYCHO-PASSでまあ血は繋がってないですけど、ちょっと慕ってる”とっつぁん”ということで、事あるごとに絡ませていただくことがありまして、でも、ちゃんと喋ったのはPSYCHO-PASSくらいの時代まで実はあまりなくて、大先輩なんで、全然優しい方なんですけど、やっぱり恐縮しちゃうし、なかなかこう深い話とかはしたことがなくて、で、サイコパスの時の第一話の時にたまたまタバコ吸ってたら、「関、この話は何が面白いんだ、俺は全然わからんよ』って(笑)

(会場笑い)

関「言われたのが最初で、でも、この話よくしてるんですけど、最後の頃にはすごく征陸の役を気に入ってると仰っていて、とても面白いねってよくお話しされていたので、あのすごい視聴者と同じ目線で作品ご覧になってたのかなって。第一話まだわからない状態から、ご覧になってハマっていかれて、最後は征陸が今回この作品でいっぱい出るのを喜んでいましたね。あと、イベントにも一緒に出させていただいたことがあって、その時もめちゃめちゃ嬉しそうでした。」

吉田「征陸として人前に立てる…」

関「そうなんです、なんか役どころとしてあまりイベントにご出演されるような機会が今まで多くなかったっておっしゃってたので、「こんな人前で声援もらうなんて、気持ちいいな」っておっしゃっていたのをすごく覚えていますね。」

関「あとはなんかの折に入院されたことがあったみたいで、娘さんが退院する時に迎えに来てくださったみたいなんですけど、娘さんを巻いてパチンコ屋でパチンコしてるところを娘さんに見つかって連れて帰られたっていうのをおっしゃってて、僕の中では昔ながらのその俳優さんというか・・・」

吉田「お茶目な(笑)」

関「お茶目な感じの、ちょっとちょいワルおじさんみたいな、感じで、そういうのに憧れるところがあるんですよ。男の子だから。カッコいいなみたいな、そういう方でした、あとは隣でいつも台本で囲碁をやっていましたね。」

登壇一同「やってましたね」

関「ずっと台本にマス目を書いて、あの出番のない時とかにこそっと自分の囲碁をやってらっしゃって、有本さんというとその印象ですね。」

吉田「有本さんについてお二人の話を聞けば聞くほど本当に征陸っていうか・・・」

関「そう、なんか似てるんですよね、雰囲気が。基本かっこいいけど、どこかお茶目で、人間らしい弱さというか可愛いところもあって、ピシッというところはピシッとおっしゃったりすることもありますし」

吉田「監督にもお聞きしたいと思うんですけど、有本さんとの思い出って何かありますか。」

監督「そうですね。今、関さんと東地さんの話を聞きながら本当に僕がもちろんPSYCHO-PASSばっかり作っているので、PSYCHO-PASSの征陸として

吉田「PSYCHO-PASSばっかり作ってるってちょっと言葉がね…笑」

監督「間違いました、すみません(笑)」

吉田「間違ってはないですよ(笑)」

監督「と征陸として一期の時ですね、トレンチコートで何も持たずに現れて、パッと台本出されてサッとかっこよく読まれ、AパートとBパートの間はサッとタバコを吸われ、で戻られ、終わったらサッと帰るという、サッと来て、サッと帰っていかれる」

関「月光仮面みたいなね」

監督「本当にすごいこんな雰囲気のある方ってすごいなっていう。ダンディを絵に描いたような人です。確か一度だけ関さんと欽隆さんと一期の時だったと思うんですけど、飲み会じゃないですけど、花澤さんとか野島さんとか・・・」

関「なんか行った気がしますね、打ち上げの時ですかね。」

監督「いや、何にもない中間くらいの時に、多分ワンクール終わったくらいの時に新宿かどっかで行って、皆さんがそれぞれ好きなお酒を飲まれてる中、欽隆さんだけボトルで焼酎を頼まれて、「これ誰も付き合わねーな」と思って、僕は合わせようと思って合わせて飲んだら僕が白目をむいたっていう」

(笑い)

監督「それくらい、すごいお酒強いなっていう印象ですね。「監督は飲めるのか!」って言って、こう下手に出ながら…負けましたね、当然ですけど。」

吉田「じゃあ、皆さんから見ても、征陸と欽隆さんとは重なるところがすごくあるみたいだなって」

監督「あともう一個思い出しました、さっき関さんが初めそういう風に言ってらっしゃるニュアンスは僕も喫煙するんでなんとなく聞いていて」

関「いましたもんね」

監督「それがその飲み会の時に、「監督ちょっと聞きたいことがあるんだけど、誰がこのキャラクターの名前を考えたんだ、すごいなって狡噛慎也で槙島聖護か、誰が考えたんだ」って。

(笑い)

監督「『それぞれに意味があるじゃないか、常守朱だぞ!』って言われて。それぞれの意味をちゃんと調べて、興味を持たれて、まさか欽隆さんからそんな話が出るとはってくらい、びっくりしちゃって、僕の方が逆に答えるのに冷や汗かくってくらい、流れでしたけどね。」

吉田「本当にテレビシリーズご覧になった方がほとんどだと思いますので、シリーズ今までご覧になってて、征陸の印象を強く持っていない人ほとんどいないと思うんですよ、で、今回はCase.1 2 3とあって、それぞれで主人公が変わっていく、で、とうとう征陸の映画やるんだなと満をじしてというのがあったと思うんですけど、関さんやっぱり見たかったですよね」

関「見たかったですし、本当有本さんがすっごい「またやりたいな」っておっしゃってたので、そういう意味で、良かったですねって話は現場でちょっとした気がします。」

吉田「また出てきましたねって、しかも今回いっぱい出るっぽいですよねみたいなね」

関「そうですそうです」

吉田「監督としてもやっぱり征陸のドラマを作りたかった」

監督「もう一回お仕事一緒にしたかったので、今回は征陸フィーチャーで物語が進んでいきますので・・・」

吉田「見終わったらみんなより大好きになって帰っていきますよ、きっとね、めっちゃかっこいいですから。早く終わった後の人と喋りたい!」

(笑い)

 

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』Case.2 First Guardiaの見どころは?

 

吉田「本当に今回征陸素敵なんですよ、監督が征陸のドラマを作りたいっていうのがすごいわかります、で、征陸のドラマの相手役は誰なんだろうって言った時に、Case.1で主役に選ばれて、息子いるわけで、じゃあ誰なんだろうと思った時に、今回須郷、まさかの・・・

 

関「皆さんも、まさかの・・・って思われてますよね。テレビシリーズご覧になってる方、そんなに強い印象じゃないかもしれない。どんなお話なのかわからないじゃないですか、その二人だけ見て、まだご覧になってない方からすると、この二人って一体どんなドラマにって思うと思います、それを…

吉田「今からやるんですよ」

関「失礼しました笑」

吉田「何もネタバレになるなと思って」

関「そうですね」

吉田「でも期待感は否応なく高まりますよね」

関「そうですよね。何があるんだろうって、ファーストガーディアン、ヒントにもならないですね、ファーストガーディアンだけじゃね。」

吉田「守護してる、何か守ってる人なんであろうというのはわかりますが、PSYCHO-PASS、魅力的なキャラクター男性も女性もいっぱいいる中で、須郷に白羽の矢が立って、大人の男性役、二人が並び立つドラマなんだなってことはわかると思うんですけど、台本いただいて、東地さん一番はじめの印象って・・・」

東地「本当に?ってまずは本当に?って思いまして、でも、とにかく、ネタバレとかではないんですけど、話が、男らしい話で、なんて男らしい話なんだろうって、それに尽きるんですよ、この話は老若男女問わず受け入れられるというなんかPSYCHO-PASSですけども、なんか人間ドラマが描かれてるなって思って、で、ましてや征陸とのこのくだり色々あるんですけども、本当に欽隆さんとできたことが嬉しかったし、作品として、いいシーンがたくさんありますので、本当に楽しみにしていただければいいなと思いますけどね。」

吉田「そして、関さんの方、今回狡噛に関してはなんて言っていいかわからない部分が多すぎるんですよ」

関「狡噛がまだ普通の公安局にいた、いい時代の話っぽいですよね、時代的にはね。狡噛が出るか出ないかはまだわからないですけど」

(会場笑)

監督「出ますよ!さすがにそれは(笑)」

関「それは大丈夫ですね、言っちゃって」

吉田「それは狡噛役としての関さんもあると思うんですけど、なんていうんでしょう、ご覧になった一人の男性として、ファーストガーディアンの感想はいかがですか?」

関「松竹の映画の話になっちゃうんで恐縮なんですけど、僕あの、必殺仕事人とか好きなんですよね。その中村主水が好きなんですよ。いつも苛まれてるのに、最後スカッと、我々ができないことをやってくれるっていう。それに近しいものをこの映画見た時に感じて、最先端のテクノロジーとかそういうSF的な要素もいっぱいあるんですけど、普遍的な生活していく中でみんなが抱えているであろうなんかそのフラストレーションみたいなものを見終わった後にすごくカタルシスに変えてくれる作品だなと。なんか時代劇のような雰囲気もそこはかとなくあって、日本人好きだなあというお話だと思います。」

吉田「すごいわかる!これ本当にみんなに言いたいんですけどね。時代劇で頭がいっぱいになっちゃう。実際ちょっとネタバレすると、時代劇ではないっていう。そんな話ではないんですけど、日本人の魂みたいなものを感じますね」

 

「どうなんでしょう、PSYCHO-PASSの場合、神妙な方がいいか、笑顔の方がいいか、どっちなんでしょうね。うっすら笑ってるくらいの感じで。本当にこれ壇上にいるとわかるんですけど、見てくれているみなさんの顔っておんなじくらい写るんですよ、なので、おんなじくらいの薄ら笑いで見ていてくれたら…20パーセントくらい微笑んでくれたら。」

吉田「あの、職場でPSYCHO-PASS観に行こうとかあまり言えないですか?」

(会場笑い)

吉田「PSYCHO-PASS面白そうだねって60超えたアナウンサーに言われたんですよ、なんで、僕の録画したDVD貸したんですよね。大人も楽しめます。」

・・・

吉田「すみません、どなたか受け取っていただかないと、挨拶できない・・・」

(笑い)

吉田「それでは、あっという間に上映のお時間が近づいて参りました。」

吉田「早く観た後のみなさんのリアクション見たいですよね。最後に監督からメッセージをいただいてもよろしいですか」

監督「色々思うところがありながら作って参りました。当たり前ですが、欽隆さんにも見ていただきたかったなあと思っています。あの、もし観て、ご覧になった後に面白かったなと思った時はですね、欽隆さんに聞こえるような感じで拍手などをして、最後帰っていただけたらなと思っております。PSYCHO-PASSという作品は、僕がいつも「キャストさんをこの人がいいな」と思うのって、この人が喋ればもうこの登場人物だって思っておりまして。だから関さんは狡噛慎也だし、東地さんは須郷徹平だしって。有本欽隆さんに関しては、もう征陸智己だって、何を言ってもそうです。関さんが変なこと言っても狡噛慎也だって思ってるし、それくらい、僕の中で言うと、キャストさんが決まった時にはもうディレクションは終わってるくらいの感じで思っておりますが、このファーストガーディアンはいい感じになってると思いますので、すみませんちょっと疲れててあれなんですけど、、、

吉田「なんで疲れてるんですか」

監督「えーっとですね。3時間前に狡噛慎也編が終わったので」

吉田「おお!!」

(会場拍手)

吉田「完パケしたんですね」

監督「はい、ありがとうございます。今くらいの感じの拍手をファーストガーディアンが終わった時、欽隆さんに聞こえるような感じでしていただけたらと思います、今日は楽しんでいってください、ありがとうございました。」

 

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』Case.2 First Guardia

【作品紹介】
人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描くオリジナルSFアニメーション「PSYCHO-PASS サイコパス」。
2012年のTVアニメ放送開始より、アニメファンのみならず幅広い層で大きな話題を呼んだ。
2018年3月実施フジテレビアニメラインナップ発表会にて「PSYCHO-PASS サイコパス」Next Project始動が発表され、5人の主要キャラクター、霜月×宜野座、須郷×征陸、狡噛にフォーカスした劇場アニメ3作品が、1月より連続公開中である。

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